AGA

【超入門】AGAとは?抜け毛との違いから原因・進行パターンまで徹底解説

「最近、枕元の抜け毛が増えた気がする…」 「シャンプーの時、指に絡まる髪が細くなった…?」

鏡を見て、ふとそんな不安に襲われ、ため息をついていませんか?

こんにちは。アタマジと申します。ここは科学的根拠(エビデンス)を中心に、男性が直面する心身の悩みを解き明かし、自信に満ちた最高の自分になるための情報をお届けする場所です。

さて、記念すべき最初の研究テーマは「AGA(男性型脱毛症)」。 巷に溢れる不確かな情報に惑わされている方のために、今回は「AGAとは何か?」という根源的な問いに、分かりやすく、そして詳しくお答えします。

この記事を読めば、あなたはAGAの正体を正確に理解し、次にとるべき具体的な一歩が明確になるはずです。

そもそもAGAとは?進行性の「病気」です

まず、最も重要な事実をお伝えします。 AGA(Androgenetic Alopecia)とは、成人男性に見られる「進行性の脱毛症」です。

単なる「老化現象」や「体質」といった曖昧なものではなく、治療が可能な「病気」の一種であると、医学的に定義されています。そして、この症状は日本人男性の約3人に1人が発症すると言われており、決してあなた一人だけの特別な悩みではありません。

AGAの最大の特徴は、何もしなければ薄毛がゆっくりと、しかし確実に進行し続ける点にあります。自然に治ることは、まずありません。

しかし、希望もあります。それは、早期に正しい知識を得て、適切な対策を講じれば、その進行を食い止め、改善させることが十分に可能だということです。

「ただの抜け毛」と「AGA」の決定的な違い

「抜け毛が増えたからAGAかも…」と考えるのは、少し早計かもしれません。健康な人でも、1日に50本〜100本程度の髪は自然に抜けています。これは「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる、髪の生まれ変わりの一環です。

では、AGAによる抜け毛は、この自然な抜け毛と何が違うのでしょうか? 違いは**「抜ける髪の質」**にあります。

  • 自然な抜け毛: ヘアサイクルの「退行期」「休止期」を迎えた、太くしっかりとした髪の毛が抜けます。
  • AGAによる抜け毛: ヘアサイクルの「成長期」が極端に短くなってしまいます。これにより、髪が十分に太く、長くなる前に抜けてしまうのです。結果として、細く、短く、弱々しい産毛のような髪が多く抜けるようになります。

もし、あなたの抜け毛の中にこのような髪が増えてきたら、それはAGAが始まっている重要なサインかもしれません。

なぜAGAは起こるのか?2大原因を徹底解説

AGAが発症するメカニズムは、医学的にほぼ解明されています。その原因は、主に以下の2つです。

原因①:強力な男性ホルモン「DHT」の作用

  1. 男性ホルモンの一種「テストステロン」が、体内の酵素「5αリダクターゼ」と結合します。
  2. すると、より強力な男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」へと変化します。
  3. このDHTが、髪の毛根にある「毛乳頭細胞」に作用し、「髪の成長を止めろ!」という脱毛命令を出してしまうのです。

このDHTこそが、AGAを引き起こす最大の悪役です。

原因②:遺伝的な要因

では、なぜDHTの影響を受ける人と受けない人がいるのでしょうか。それが「遺伝」です。

  • 5αリダクターゼの活性度(DHTの作りやすさ)
  • 男性ホルモン受容体の感受性(DHTの命令の受け取りやすさ)

この2つの要素は、遺伝によって親から子へと受け継がれる傾向があります。ご家族に薄毛の方がいる場合にAGAを発症しやすいのは、このためです。

しかし、前述の通り、遺伝だからと諦めるのは、現代では非常にもったいない選択です。 なぜなら、原因が分かっているということは、それに対する有効な対策(治療)が存在するからです。

AGAの進行パターンを知る

AGAの進行の仕方には、いくつかの典型的なパターンがあります。これは「ハミルトン・ノーウッド分類」として知られており、自分がどのタイプかを知ることは、現状を客観的に把握する上で役立ちます。

  • M字型(生え際の後退): 額の生え際、特に両サイド(ソリコミ部分)から後退していくタイプ。
  • O字型(頭頂部の薄毛): 頭のてっぺん(つむじ周り)から、円形に薄くなっていくタイプ。自分では気づきにくいのが特徴です。
  • U字型(複合型): M字型とO字型の両方が同時に進行し、最終的に側頭部と後頭部の髪だけが残るタイプ。

ご自身の頭皮の状態が、どのパターンに近いかを確認してみてください。

まとめ:正しい知識が、未来を変える第一歩

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • AGAは、進行性の「病気」であり、自然治癒はしない。
  • AGAの抜け毛は、細く、短く、弱々しいのが特徴。
  • 原因は、強力な男性ホルモン「DHT」「遺伝」。
  • AGAは進行性だが、医学的に確立された治療法が存在する。

AGAの正体を知り、不安が少しクリアになったでしょうか。しかし、最もやってはいけないのは、「知っただけで何もしない」ことです。

あなたの未来を変えるための、賢く、かつ確実な次の一歩は、一人で悩まず、専門のクリニックで医師の診断を受けることです。多くのクリニックでは、無料のカウンセリングを実施しています。

当ラボでは、今後、具体的な治療法やクリニックの選び方についても、科学的根拠に基づいて詳しく解説していきます。

あなたのウェルネス向上の旅は、まだ始まったばかりです。メンズのウェルネスを研究していきます。

よろしくお願いします。

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