健康

【朝の洗顔は必要か?】肌質で変わる“正解”。あなたの肌が求める朝ケアとは

朝のスキンケア。 ある専門家は「睡眠中の汚れを落とすため、洗顔料を使うべきだ」と言い、 またある専門家は「必要な皮脂まで奪うから、ぬるま湯だけで十分だ」と言う。

一体、どちらが正しいのでしょうか? こんにちは、アタマジです。

この長年の論争に、当アカデミーが最終的な答えを提示します。 答えは、「あなたの“肌質”によって、正解は変わる」です。万人に共通する、たった一つの正解は存在しないのです。

本日の講義は、あなたの肌の声を聞き、あなただけの「朝ケアの最適解」を見つけ出すための、パーソナルスキンケアレッスンです。

なぜ朝の洗顔に“議論”が生まれるのか?

この論争の背景には、2つの対立する主張があります。

【洗顔料不要派】の主張:「必要な皮脂膜まで洗い流してしまう」

  • 論理: 睡眠中、私たちの肌は、乾燥や外部刺激から肌を守るための天然の保湿クリーム(皮脂膜)を分泌します。朝、洗顔料でこれを完全に洗い流してしまうと、肌は無防備になり、かえって乾燥したり、失われた油分を補おうと皮脂が過剰に分泌されたりする、という考え方です。

【洗顔料必要派】の主張:「睡眠中の汚れは、水だけでは落ちない」

  • 論理: 睡眠中も、私たちは汗をかき、皮脂を分泌します。これらが寝具のホコリや雑菌と混ざり合い、酸化することで、肌への刺激物(過酸化脂質)に変わります。この油性の汚れは、水だけでは完全に落としきれず、毛穴の詰まりやニキビ、肌のくすみの原因になる、という考え方です。

どちらも、一理あります。だからこそ、私たちは自分の「肌質」を羅針盤にする必要があるのです。

【肌質別】あなたにとっての「朝洗顔の正解」

① 脂性肌・普通肌の人 → 「洗顔料を使う」が推奨

  • 根拠: これらの肌質の人は、睡眠中の皮脂分泌が活発です。朝起きた時に、顔に明らかなベタつきを感じるはずです。この酸化した皮脂を放置しておくデメリットは、洗顔によって失われる皮脂のデメリットを上回ります。
  • アカデミー推奨ケア: 洗浄力のマイルドなアミノ酸系洗顔料などを使い、よく泡立てて、Tゾーン(額・鼻)を中心に優しく洗いましょう。夜のように、ゴシゴシ洗う必要はありません。

② 乾燥肌・敏感肌の人 → 「ぬるま湯のみ」を基本とする

  • 根拠: これらの肌質の人は、皮脂の分泌量がもともと少ないため、睡眠中に分泌された皮脂は、むしろ肌を守るための貴重な保湿膜となります。これを洗顔料で取り去ってしまうと、日中の乾燥や肌荒れを悪化させるリスクが高まります。
  • アカデミー推奨ケア: 32℃前後のぬるま湯で、顔を優しくすすぐだけで十分です。ただし、前日の夜にベタつくクリームなどを塗って、朝に不快感がある場合は、ごく少量の洗顔料を使っても構いません。

③ 混合肌の人(Tゾーンはベタつくが、頬は乾燥する)

  • 根拠: 最も判断が難しいタイプですが、その日の肌の状態に合わせて使い分けるのが正解です。
  • アカデミー推奨ケア:
    • Tゾーンのベタつきが特に気になる日: ごく少量の洗顔料を手に取り、Tゾーンだけを部分的に洗う。
    • 全体的に乾燥している日: ぬるま湯のみで済ませる。

どちらのタイプでも共通する、朝ケアの鉄則

  1. 必ず「ぬるま湯」を使う: 冷水は毛穴を引き締めて汚れを落としにくくし、熱いお湯は必要な皮脂を奪いすぎます。
  2. ゴシゴシこすらない: 洗顔料を使う場合も、ぬるま湯だけの場合も、肌への摩擦は最小限に。
  3. 洗顔後の「保湿」は、絶対に省略しない: これが最も重要です。 ぬるま湯洗顔であっても、肌の水分は多少なりとも失われます。洗顔後は、間髪入れずに化粧水と乳液で保湿し、肌のバリア機能をサポートしましょう。

まとめ

  • 朝洗顔の正解は、「肌質」によって異なる。
  • 脂性肌・普通肌 → 洗顔料を使う
  • 乾燥肌・敏感肌 → ぬるま湯のみを基本とする
  • どんな肌質でも、洗顔後の「保湿」は絶対不可欠

最も大切なのは、専門家の意見を鵜呑みにするのではなく、あなた自身の肌の声を聞き、観察することです。 「今日は少しベタつくな」「今日は乾燥しているな」 その日の肌の状態に合わせて、ケアを微調整していく。それこそが、スキンケア上級者への道であり、アカデミーが目指す、真のウェルネスなのです。

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